福岡県議会「スポーツ立県調査特別委員会」管外視察報告
1.視察日程
- 2025年1月22日(水)~23日(木)
2.視察先
(1)大阪市北区天満橋(1/22)
- 「大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校」
(2)東大阪市松原南(1/23)
- ①「東大阪市立ウィルテェアスポーツコート」
- ②「花園ラグビー場」
(3)京都府亀岡市(1/23)
- 「サンガスタジアム」
3.視察報告
(1)「大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校」
福岡県議会「スポーツ立県調査特別委員会」管外視察、初日、1ヵ所目の視察先は「大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校」でした。
同校は、滋慶学園COMグループで、職業人教育を通じて、社会に貢献する人材を育成することをめざしています。
企業の依頼を受け、実際にアニメに出演したり、声優イベント・eスポーツイベントを運営したり。本校の最大の特徴は、プロの指導のもと、プロの現場で、プロから学べる「産学連携プロジェクト」を進めています。
企業からの依頼は年間100本以上!自ら望めば、在学中からプロの現場そのものを経験できるチャンスにあふれています。
開校以来、業界とともに、業界で活躍できる人材を育成しています。4・3年制教育で、質の高い人材を育成し、業界とともに「好き」を「仕事」にする学校です。
科目は、3学科16コースです。
- ・デジタルデザインテクノロジー科
- ・e-sports&ゲームCG科
- ・アニメ総合テクノロジー科
授業料は、
- ・デジタルデザインテクノロジー科(4年制) 154万5800円
- ・e-sports&ゲームCG科(3年制) 154万5800円
- ・アニメ総合テクノロジー科(3年制) 144万5800円~154万5800円
授業は、今まさに業界の最前線で活躍するプロの講師を中心に行われ、講師は総勢230名にも上り、少人数制を採用しています。
教室には、現場のプロだからこそ語ることができる心構えや知識・技術、最前線の情報などが持ち込まれています。また、業界で活躍するプロゆえに講師を通じて就職やデビューにつながる機会も多くなっています。
限られた時間の中、「即戦力」の人材を育成しています。
そして、校舎には最新の機材を揃えています。ハイスペックなゲーミングPCを完備したe-sportsスタジオや、最新の音響・照明機材を完備したホールなど、プロの現場で実際に使われている設備や機材を使い、日々の授業を展開。空いた時間に自由に使用することもできます。
就職は、年間140社以上の企業が参加する「合同企業説明会」を実施し学生は企業に対してまとめてアプローチできます。就職・デビューに向けて、業界との太いパイプを活かし、徹底的にバックアップしています。
学生たちのキラキラした眼差しがとても印象的でした。こうした学生が、次代の日本のアニメーターとして活躍してくれることを期待します。
(2)東大阪市
- ①「東大阪市立ウィルテェアスポーツコート」
- 視察2日目、最初の視察先は東大阪市「東大阪市 立ウィルテェアスポーツコート」でした。
- ウィルチェアスポーツとは、パラリンピックの正式種目である車いすラグビーをはじめ、車いすを使用したスポーツの事です。障害の有無にかかわらず誰もが様々なスポーツを楽しむことができます。
- 【利用時間】
- 午前9時から午後5時
- 【実施可能種目】
- 車椅子ソフトボール・車椅子ハンドボール・車いすラグビー(パ)・車いすテニス(パ)・車いすバスケットボール(パ)・ボッチャ(パ)など
- ※(パ)=パラリンピック正式種目
- 【利用料金】
- スポーツコート
- 1時間 1,000円(料金加算在り)
- 【有料貸出備品】
- ボッチャ用具、電光得点表示装置、放送設備、得点板
- 【無料貸出備品】
- スポーツ用車いす・24台、ハンドボールゴール・1式、バットスタンド・2個、ミスト扇風機・2台、車椅子ソフトボール用ボール・13球、4m防球ネット・8枚
- ・ウィルチェアスポーツのための使用:使用日の3か月前の日の属する月の1日
- ・ウィルチェアスポーツ以外のための使用:使用日の1か月前の日の属する月の1日から使用日まで
ハードコートは世界基準のものが使用されています。
隣りは、世界に冠たる〝ラグビーの聖地〟である「花園ラグビー場」があり、隣接した敷地内にパラスポーツの施設があるという事で、障害のあるなしに関わらず、誰もが、気軽にスポーツを楽しめる施設になっています。大変素晴らしい施設でした。
(2)東大阪市松原南
②「花園ラグビー場」
今回の「東大阪市立ウィルテェアスポーツコート」視察では、隣接する「HANAZONO RUGBY STADIUM」も併せて視察しました。
「花園ラグビー場」は1929年に開場。90年近く、日本ラグビーの歴史とともに歩んできました。
この「花園ラグビー場」が、2018年、最新の設備とともに「HANAZONO RUGBY STADIUM」として生まれ変わっています。
2019年の『ラグビーワールドカップ2019』では、同スタジアムは日本ラグビーの新たな時代への起点となる大会の会場となりました。
選手のことを一番に考えて育てられた芝生。日本のラグビーの歴史を感じる「ミュージアム」。大型映像装置やナイター照明など、様々な観戦スタイルに対応するスタジアムとなっています。
〝すべてがラグビーのために。すべてがラグビーを愛する人々のために〟。まさに「HANAZONO RUGBY STADIUM」は“ラグビーの聖地”でした。
(3)京都府亀岡市「サンガスタジアム」
視察2日目、2ヵ所目の視察先は京都府亀岡市「サンガスタジアムby KYOCERA」でした。
同スタジアムは、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどの専用球技場で、亀岡駅の東側に位置しており、交通の利便性は良好です。
フィールドの広さは南北126m×東西84m。観客席の最前列より2メートル前へ張り出す屋根が特徴で、ピッチとスタンドとはわずか1.2メートルの高低差です。
映像設備は、帯状装置がバックスタンドの1階壁面と南北のサイドスタンド前に設置され、2階のオープンコンコースにディスプレイが並び、観客席以外からも催しを楽しむことができます。
またスタンドの下にはフードコート等の商業店舗も併設し、地域振興の一役を担います。
フードコートでは食事やアルコール類も提供されています。また、パン屋さんもあり、焼き立てのパンが販売されていました。
1階には「ひばっこ保育園」や「KIRI no KO(きりのこ)」という遊び場も併設されており、子どもたちも利用できる施設となっています。また、敷地内には足湯もあり、家族連れや観光客など、誰もが楽しめる空間としてにぎわっていました。
そして、スタジアムに併設されている施設として関心したのは「スポーツクライミング」、「3×3バスケット ボールコート」です。
「スポーツクライミング」は日本初となるスポーツクライミング(リード・ボル ダリング・スピード)の国際基準を満たした屋内型クライミングジムです。
プロの競技者から、初めてのボルダリング・クライミングでも、経験豊富なスタッフがやさしくレクチャーしています。
料金は、
・初回登録料 1,200円
・一般 1,100円(60分)、 2,100円(フリータイム)
・学生 900円(60分)、 1,100円(フリータイム)
・小学生 900円(60分)、 1,100円(フリータイム)
そして、「3×3バスケットボールコート」は2面あり、いずれも無料で楽しむことが出来ます。(※貸切利用ではありません。事前予約制)
立地は、交通至便な場所にあり、JR「京都駅」よりJR嵯峨野線を利用し、「JR亀岡駅」まで約20分。下車後、徒歩3分でスタジアムに到着します。集客を図る上では交通至便は極めて魅力的です。
スポーツ観戦はもとより、市民が日常的に立ち寄り、楽しめる工夫が凝らされている、大変素晴らしい施設でした。