福岡県議会「総務企画地域振興委員会」管外視察
[日程]2023年11月7日〜9日
福岡県議会「総務企画地域振興委員会」の管外視察です。
初日は、「和歌山県立文書館」でした。
和歌山県の公文書、県内の重要古文書をデジタル化し、アーカイブ活用しています。
福岡県には県立の公文書館(公文書館、市町村共同文書館、古文書館)がありますが、他県の秀逸な取り組みを参考に、益々、充実させていきます。
和歌山県立文書館
館長、職員との質疑応答
配布資料
[日程]2023年11月8日
福岡県議会「総務企画地域振興委員会」管外視察2日目、1ヶ所目は『総務省統計局統計データ利活用センター』(和歌山市)でした。
この施設は総務省統計局の所管で、霞ヶ関からの省庁地方分散となります。
ICTを活用して高度なデータ解析を実現する全国の統計データ、統計ミクロデータを提供しています。
主な提供先は、全国の国立・学校法人、統計センターです。福岡県では、九州大学が提供先として検討されています。
総務省統計局統計データ利活用センター
職員との質疑応答
統計局統計データ利活用の資料
センター執務室
[日程]2023年11月8日
福岡県議会「総務企画地域振興委員会」管外視察2日目、2ヶ所目は『桜井木材共同組合』(桜井市)でした。
ここは、国内有数の木材市場です。和歌山県内をはじめ、全国から銘木を集め、販売されています。
伊勢神宮の式年遷宮はもとより、全国の寺社仏閣の式年遷宮や建て替えなどに材木を卸しています。
隣接の銘木市場では、1,000年、500年の古木を扱っています。
国内市場が縮むなか、ドバイなど海外に販路拡大し、日本料理店やホテルなどで使われているそうです。
材木倉庫
材木倉庫
木年輪と歴史年表
[日程]2023年11月8日
福岡県議会「総務企画地域振興委員会」管外視察2日目、3ヶ所目は『田原本町役場デジタル化の取り組み』(奈良県)でした。
田原本町は、奈良県北部、奈良盆地の真ん中に位置し、大阪府市から公共交通の便も良い事から、ベッドタウンとして人口は増え、現在、31,600人の人口です。
行政手続きのデジタル化、税公金自動収納機の独自開発、健康事業へのICT活用、マイナカードの活用、窓口閲覧システムの運用開始を進めています。
現在、近隣2市5町による「奈良県基幹システム共同化」を実施していますが、2025(令和7)年度中の国の「標準準拠システム」移行に向けた取り組みも共同で進めています。
この、国の「標準準拠システム」移行については、福岡県及び県内自治体でもまだまだ移行が進んでおらず、課題となっています。
大変勉強になりました。
田原本町役場
町議会議長ご挨拶
副町長ご挨拶
デジタル化の取り組み資料
税公金自動収納機
税公金自動収納機
各種申請書自動作成機
[日程]2023年11月9日
福岡県議会「総務企画地域振興委員会」管外視察最終日
視察先は「奈良県議会」、『奈良県モデル〜県と市町村との連携・協働について』です。
議会事務局次長のご挨拶の後、奈良県市町村支援課長から取り組みの概要をご説明頂き、質疑応答となりました。
奈良県は「平成の合併」後、現在、県内39自治体(市12、町15、村12)です。
北西部の一部の市を除き、町村部は人口減、財政力の脆弱という課題に直面しています。
そのため、水道、消防、ごみ処理などの行政サービスを広域化や県との連携で実施しています。
知事の呼び掛けにより、県内全ての首長が参加するサミットを年2回ほど開催し、県と市町村による連携・協働のまちづくりを進めています。いわゆる「奈良県モデル」です。
人口減少社会となり、地方財政が厳しさを増すなか、福岡県はもとより、全国で共通の社会課題を抱えています。
改めて考える契機となりました。
奈良県議会
奈良モデル資料
議会事務局よりご挨拶
奈良県市町村支援課説明