総務・企画地域振興委員会 管外視察:高知、香川視察報告

1.視察概要
 令和3年度「総務・企画地域振興委員会」の管外視察は、11月9・10・11日の3日間、四国:高知県、香川県の視察でした。

【視察先】
 ①11月9日  高知県四万十市(市役所)、四万十市水戸地区「津波避難タワー」
 ②11月10日  高知県日高村(役場)、高知県庁  
        香川県三豊市、香川県丸亀市
 ③11月11日  香川県高松市役所、香川県高松市「丸亀商店街」
 
2.視察報告
(1)高知県四万十市(市役所)
 11/9、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察1日目、最初の視察先は四万十市役所でした。

 「南海トラフ地震」発生を想定した震災対策、防災対策、防災訓練などについて地震防災課よりヒアリングを受け、意見交換を行いました。

 福岡県内にも大地震を引き起こす可能性のある活断層が幾本かあります。今回の視察を本県の地震対策に活かしていきます。

(2)四万十市水戸地区「津波避難タワー」
 11/9、視察2ヶ所目は、四万十市水戸地区の「津波避難タワー」でした。

 このタワーは2014年に完成、総工費は1億4百万円です。

 高さは、海抜15.9m、池上8.2m。屋上面積119.6㎡、収容人数120人です。防災倉庫もあり、地域の方々が一晩、避難できる備えとなっています。

 2011年3月11日『東北地方太平洋沖地震』により、東北3県(宮城、福島、岩手)は甚大な津波被害を受けました。

 過去に宮城県を視察した際、「名取川」に沿って津波が約6kmも上流まで遡上し、流域に大きな被害をもたらしました。

 こうした津波の経験、教訓から、地震の際の津波対策は海岸部のみならず、河川域の津波対策も重要だと再認識しました。
 
(3)高知県日高村(役場) 
 11/10、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察2日目の視察、1ヶ所目は日高村でした。

 日高村は『村まるごとデジタル化事業』を推進、国内で初めて「スマートホン普及率100%を目指す村」を宣言し、スマホ普及率、デジタル化を進める事により、生活の質の向上に取り組んでいます。

(4)高知県庁
 11/10、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察2日目の視察、2ヶ所目は高知県庁でした。

 高知県庁では、濱田省司県知事への表敬訪問と会談でした。
 濱田知事は総務省出身で、1995年から99年まで福岡県に出向され、財政課、防災企画課で県政にあたっておられました。

(5)香川県三豊市『UDONHOUSE』
 11/10、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察2日目の視察、3ヶ所目は香川県三豊市にある『UDONHOUSE』でした。

 『UDONHOUSE』は、「讃岐うどんを学びながら地域を楽しむ Timeless Food Travel」をコンセプトに、宿泊とうどん打ち・農園ツアーを体験できるプログラムを提供しています。

 また、近年、干潮時の夕暮れ写真がインスタ映えするという事で、年間40万人超が訪れる「父母が浜」の観光客を宿泊につなげる取り組みをしています。

 しかし、昨年来からのコロナ禍により、観光客も宿泊客も激減。〝待ち〟では新しい展開が出来ないと、地元の事業者らと連携し、他県から起業者、永住者を呼び込むプロジェクトも進めています。

 見るもの、聞くもの、大変刺激的な視察でした。

(6)香川県丸亀市『川西地区自主防災会』

 11/10、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察2日目の視察、4ヶ所目は香川県丸亀市『川西地区自主防災会』訪問、研修でした。

 同会は、今年8月に活動開始から20年を迎えました。この間、活動が内外で高く評価され、総務大臣表彰、総理大臣表彰など、いくつもの賞を受賞され、県内の防災会を代表する団体になっています。

 県内外から様々な防災団体等が視察に訪れるとともに、中華人民共和国からも視察団が訪れるなど、同会の活動の実績は世界にまで届いています。

(7)香川県高松市役所
 11/11、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察3日目の視察、1ヶ所目は香川県高松市役所でした。

 『高松丸亀商店街市街地再開発事業』についてヒアリングを受けました。

 高松市の「中心市街地活性化基本計画」に基づき、商店街の再開発、中心市街地の活性化に取り組んでいます。

 その後、商店街へと移動しました。

(8)香川県高松市「丸亀商店街」
 11/11、福岡県議会「総務・企画地域振興委員会」管外視察3日目の視察、2ヶ所目は香川県高松市「丸亀商店街」でした。

 「丸亀商店街」は、高松市「中心市街地活性化基本計画」に基づき再開発されています。

 同商店街はA~Gまでの7ブロックに分かれており、総延長は2kmにもなる大規模商店街です。

 休日には10万人が訪れるという、高松市の中心地区であり、まるで大型のショッピング・モールといった感です。