管内視察

[日程]2023年10月30日
 
1.「odOrat co.ltd(オドラ株式会社)」(嘉穂郡桂川町寿命)
  「サーモン淡水養殖(陸上、プール)」、「キノコ類栽培(菌床)」
 
 本日、1ヵ所目の視察先は「odOrat co.ltd(オドラ株式会社)」が展開している「サーモン淡水養殖(陸上、プール)」、「キノコ類栽培(菌床)」でした。
 
 「王塚装飾古墳館」(嘉穂郡桂川町)のすぐ前の田んぼの遊休地にハウスがあり、その中でサーモンの淡水養殖、シイタケとキクラゲの栽培が行われています。
 
 サーモンは、日本人の好きな魚1位です。天然物の鮭は漁獲量が減少傾向にあり、そのため淡水養殖のサーモンは全国で需要が増加し、供給が間に合わないくらいということです。
 
 また、キノコ類も日本人の食事に欠かせない食材で、シイタケとキクラゲは毎日、収穫し、出荷しているそうです。
 
 どちらも将来性のある事業ですが、耕作放棄地や放置山林などの場所と、井戸・地下水が豊富な事が条件となります。
 
(サーモンは淡水で生息することが多く、養殖されたものは生食が可能です。 一方、鮭は海水に生息し天然ものが多く、食べる際は加熱する必要がある。)

ハウス全景

サーモン淡水養殖場

シイタケの栽培

キクラゲの栽培

2.「日本エコシステム株式会社」(本社:筑紫野市)
  『エミュー飼育』現場(佐賀県基山町)
 
 本日2ヶ所目の視察は、「日本エコシステム株式会社」(本社:筑紫野市)が展開する『エミュー飼育』現場(佐賀県基山町)でした。
 
 エミューはオーストラリア原産の飛べない大型鳥類で、ダチョウに次いで2番目に背が高い大型の鳥です。
 
 おとなしく、人懐っこい性格のため飼育しやすい動物で、砂漠地帯や雪の降る地域など寒暖差にも強く、厳しい環境下でも生育できる鳥という事です。
 
 エミューは、2年ほどで成鳥となり、専用の処理施設で解体され、肉・卵は食材として卸され、皮は加工製品として活用されます。そして、特にエミューオイルは高額で取引されるなど、産業鳥として注目を浴びています。
 
 エミュー飼育の利点は、①人懐っこい、②攻撃性がない、③飼育に人手がかからない、④遊休地に放し飼い(周辺には180cm以上の柵は必要)、⑤鳴かない、⑥雑食性で何でも食べるという事で、初期投資とランニングコストが低いという事です。
 
 中山間地の遊休地や耕作放棄地などでも飼育が可能という事で、基山町の飼育場では、現在700頭あまりのエミューが飼育されています。
 
 街おこし、地域活性化につながるとして、全国でも注目を浴びています。